外国人に「ベトナム料理といえば?」と尋ねれば、おそらく誰もが思い浮かべるのがフォー、そしてバインミーではないだろうか。国営旅行会社サイゴンツーリストは、国際科学セミナー「ベトナムのパンの旅: 食文化への干渉からブランド価値まで」を開催。毎年3月24日がバインミーの日と制定されたことなどについて語られた。
3月24日がバインミーの日として選ばれた理由は、2009年3月24日にオックスフォード英語辞典に「バインミー」が正式に登録されたことに由来する。バインミーが「バゲット」でもなく「サンドイッチ」でもなく、「バインミー」として世界に認識されたことを示す重要な節目と考えられている。同辞典はバインミーを「黄金色のバゲットに、豚肉、ミートボール、卵、パテ、野菜などの様々な具材を入れたサンドイッチ。貧しい田園地方から近代的な都市部まで、どの地域でも見られるベトナムの国民食」と説明する。
バインミーは1950年代にフランス人がバゲットをベトナムに持ち込んだことを機に誕生した。やがてベトナム人は、外側はサクサク、中側は空洞が多くふわふわした独自のバインミー用バゲットを開発した。伝統的な豚肉を挟んだバインミーはどの地域でも食べられるが、各地域・都市にはご当地バインミーもある。魚のすり身団子、細切り鶏肉、シュウマイなど、具材のバリエーションが豊かなだけでなく、バゲットをスライスしたパンに置き換えたバインミーなどもあり、世界のパン料理の発展に貢献している。
編集ライターBảo
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