貝料理店(Quán Ốc)は重要なベトナムの食文化のひとつ。仕事終わりに味わう貝料理と冷たいビールは、一日の疲れを忘れさせてくれる。その貝料理文化の勢力が今じわじわとランチタイムにも拡大されつつある。
10区ディエンビエンフー通りの「ốc Như」といえば、付近のオフィスで働く人なら知らない人はいない。会社員を狙ったランチタイム営業で大成功を収めている。11時頃にはすでに店内は満席に。昼になると、店に通じる路地には何かイベントでもあるのかと思うほどの行列ができる。普段は酒の肴や軽食として楽しまれている貝料理もここでは主食。一食の大きさは通常の2〜3倍あり、料金は5万〜10万VND程度。サイゴンの貝料理店で見かける定番貝料理は全て揃っている他、ブンボーフエなどの麺料理も5万VNDで食せる。6~10人のグループで行けば、1人当たり15万~20万VND程度で食事でき、シェアする楽しさも味わえるので、グループで来店するビジネスマンが多い。値段は少々高めではあるが、味付け、鮮度、盛り付けのすべてにおいて申し分はなく、がっかりさせられるのは、混雑具合だけ。
ランチタイムも営業している美味しい貝料理店はまだ希少で、同店は周辺の学生やビジネスマンだけでなく、観光客にも人気。昼でも貝料理を食べたいという人たちは思っている以上に多いのかもしれない。ランチタイムから貝料理店を食べることは、確かに気分は良い。だが呑みたいという欲望との戦いに勝てる人に限られる。
編集ライターBảo
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