ベトナムの少数民族タイ族の民族舞踊「ソエタイ(Xòe Thái)」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを受け、9月24日、北部イエンバイ省ギアロのスタジアムで認定書伝達式が開催された。イベントでは数千人のタイ族がソエタイを披露。ソエタイの技術と価値を後世に伝達し、維持促進する長い旅の始まりを記念する重要なセレモニーには、3000人を超えるアーティストや俳優、著名人が参加した。
人間の活動を象徴する動きを模して生まれた舞踊、ソエタイ。村の祭り、式典や結婚式といった祝い事の機会に披露されており、家族、学校、芸術活動団体などの各コミュニティの中で世代から世代へと受け継がれている。ソエには「輪舞ソエ」「儀式ソエ」「上演ソエ」の3種類があり、儀式ソエと上演ソエは、スカーフ、笠、扇、棒など、使用される小道具によって「ソエカン(xòe khăn)」「ソエノン(xòe nón)」「ソエクアット(xòe quạt)」「ソエガイ(xòe gậy)」などに区別される。
ベトナム北西部の山岳地帯に住むタイ族の人々の誇り、またホスピタリティのシンボルとして、イエンバイ、ライチャウ、ソンラ、ディエンビエンの4省を中心に伝承されてきたソエタイの文化遺産登録を、多くのベトナム国民が誇りに感じている。認定書伝達式のイベントは、国民に民族文化の大切さと美しさを思い出させると同時に、近代的に大きく発展しつつも豊かな伝統と個性を重んじるベトナムの素晴らしさを世界に発信した。
編集ライターBảo
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