ゴーバップ区のローストダック店といえばこの店「フック・マン・ラウ(Phúc Mãn Lầu)」。店主のオリジナルレシピで作られる見た目も味もユニークな「陰陽ローストダック」がヒット商品となり、開店からわずか2か月にして常に賑わいを見せる有名店となった。
「陰陽ローストダック」は、陰陽五行思想における二つの気「陰」と「陽」をモチーフに、白ゴマと竹炭を使い仕上げたアヒルの丸焼き。記念日や礼拝など特別な日の食卓を飾るのにふさわしいと人気。価格は1羽36万〜45万VND程度と手頃。
店主は、フランスのビジネススクールを卒業し安定した職についていたが、実家のローストダック店を継ぐために故郷に戻ったというチュオン・ゴック・アンさん。どこにでもある蜂蜜を使った普通のローストダックとは一味違うものを作りたいと、アンさんは竹炭を使ったローストダックのレシピ開発に熱心に取り組んだ。竹炭を選んだ理由は、日本を旅行中に、竹炭パンに出会ったことがきっかけだという。ベトナムに戻り、腸内環境の改善やデトックス効果が期待できる竹炭パウダーがベトナムでもトレンドなっていることを知り、竹炭パウダーを使用することを決心。独自に研究を重ね、焦げたような真っ黒な皮を作り出すことに成功した。
店は午前7時開店。常連客が「見た目が魅力的なだけでなく、皮がサクサクしていて、塩加減も丁度よい」と絶賛する「陰陽ローストダック」は一日約100羽限定で、売り切れ次第閉店となるのでお早めに。
編集ライターBảo
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