ホイアン市の人民委員会は12月10日、動物愛護団体「フォー・ポーズ(Four Paws)」と犬猫肉取引の廃止に合意。
今回交わされたのは、ワクチン接種による狂犬病の撲滅と動物福祉改善のための協定。ホイアンは犬猫肉の取引廃止に合意したベトナム国内最初の都市となった。合意には動物愛護意識の向上に関する取り組みや、犬猫の救済も含まれており、有効期間は2021年の年末から2年間。
このニュースはすぐに論争を巻き起こした。犬猫を大切なペット、友人、家族とみなしホイアンの取り組みを熱心に支持する人。犬猫を家畜とみなし無関心な人。保護協定に強く反対する人。また犬猫肉の食用自体には抵抗はあるものの、野良犬が増えることを危惧し、犬の数を減らしたり、飼い主の管理意識を高めたりする効果があるという点では、犬の肉を食べることに異議はないという人もいる。
合意発表から2日後、犬猫肉の販売はまだ禁止されていないが、ホイアンのジャコウネコ肉店のほとんどの店で客足はまばらだった。長年同事業に携わるある店の店主は、家計の支えである店を閉店することは難しいが、市が政策を施行した場合は、政府が解決策として合理的な支援政策を提案することを条件に閉鎖を受け入れる他ないと話す。
ホイアン市は今後規制を明確化し、合法的商売を禁止することはないとするが、事業主に対する直接的な犬猫肉取引廃止に限らず、この合意によるその他の取り組みによっても犬猫肉の食用習慣そのものが徐々に放棄されていくことが予想される。
今後犬や猫に対する人々の意識が改められ、この問題についてより多くの議論と新しい対応が生まれることが期待される。
編集ライターBảo
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