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「No Globalization No Future」創業100年の町工場がベトナムを足がかりに海外展開

2021年、週刊Vetterに掲載された記事の転載です。

2015年の事業開始より多くの業界の部品加工に対応し、その加工実績は1,000種を超える。鉄系・アルミ・SUS・真ちゅうを主とした切削ワークでは最新の5軸制御MCや複合旋盤による生産性の高い加工技術を確立、高い評価を得る。ネットワークを駆使し、鍛造部品、鋳物部品、ダイキャスト品、ロストワックスなどの仕入れから仕上げ加工までの部品供給が可能。優秀なQCスタッフがそろい3次元測定機などを駆使した日本並みの品質管理を実現。

日本の製造業の転換点

日本の製造業は、大手メーカーとそれを支えるサプライチェーンによって実現される。大手メーカーでは難しい小回りの良さや職人による固有技術、スリム化された設備によるコスト競争力など、中小企業や町工場の強みが発揮されてきた。しかし近年、大手メーカーが海外工場を立ち上げていく中で、国内のサプライチェーンのニーズは減少。一部のサプライチェーン企業は大手メーカーとともに海外進出を果たすが、実際に中小企業が海外進出するためには、企業の体力とともに強い意志が求められる。

海外事業への挑戦

「株式会社AIZAKI」は、大正6年に東京麻布で創業。各産業向けの機械部品加工および通信用プラグ、ジャックの製造販売を行う。現在、同社社長を務める池田英平氏は、先代社長の急逝に伴い29歳という若さで、突然100年企業の経営を引き継ぐこととなった。

世の中に必要な「公器」として、100年企業として、何をどうすべきか? 経営幹部と若手社員らとともに徹底的に話し合った。「100年分の力を次の100年へ」。「AIZAKI」の人間力、現場力、技術力を継承し、日本のものづくりの未来へつなげる」ために、「No Globalization No Future」という明確なキーメッセージを打ち出す。2012年よりビジネス出張にて度々来越。2014年に現在の「AIZAKI VIETNAM」の本社工場となる物件の購入を決め会社を設立、2015年からベトナムでの生産をスタート、日本の親会社からの通信用プラグの組立作業を請け負いつつ、海外調達をもくろむ新規顧客から産業機械向けの精密部品を量産受注。品質重視の生産体制を根付かせるため、日本の品質管理チームが「AIZAKI VIETNAM」に3カ月間常駐、100年の品質管理ノウハウをベトナム工場に浸透させた。

海外事業の展開を加速

「AIZAKI VIETNAM」の立ち上げ当初は、日本本社の既存顧客からコスト削減に対応した仕事がくるのだろうと想定していたが、ベトナム事業の本格スタートより前にベトナム・中国・タイなどの展示会出展や各メディアへの広告掲載をしたことにより、日本国内ではなかなか知り合うことが難しい企業担当者とも出会うことができ、結果的に今まで取引のない新しい顧客が増えた。発展著しいベトナムが諸外国から製造拠点として脚光を浴びる中、ヨーロッパ、アメリカからも問い合わせが増えつつある。

「AIZAKI VIETNAM」の強みは、最新設備を導入し、短納期、低コスト、高品質はもちろんのこと、小ロットから大量生産まで幅広く対応できることである。今後は設備投資を積極的に行い、加工技術力の向上と受注生産量の拡大を目指す。

基本情報

AIZAKI VIETNAM CO.,LTD.

住所 104/2-10 Road 4A,Amata IP.,Long Bien Ward,Bien Hoa City,Dong Nai Prov.
電話番号 093-732-4155(池田)
メール y.ikeda@aizaki.co.jp

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