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【オフィス家具・内装】ベトナムの女性たちが進化させるオフィスのかたち ~製造業のバックオフィスを事例に~ | Okamura International Vietnam

Okamura International Vietnam
代表 料治 久純 氏
取材:2020年12月

オフィスは企業と働く人々の活動にとって重要であり、各人それぞれが持っている経験や情報を共有し、企業文化を創出する場所となっています。ベトナムのオフィスに求められる機能と高いパフォーマンスのための家具や内装のヒントをOkamura International Vietnamの代表・料治氏にお聞きしました。

IT革命が生み出した「集積と分散」のマネジメント

かつてのオフィスは、定型の机を並べて”島”を作り、その上座が上長の席というような形になっていました。そういう職場で求められていた働き方とは、上層部が決めたことをチームとして計画通りに遂行することでした。それに対し、現在の企業活動においては各自に対して創造的な仕事の進め方と結果が求められています。そのためオフィスでは働く人のモチベーションを高め、パフォーマンスを最大限に引き出すために、それぞれの自立性を維持し、尊重するような機能が工夫されています。

この変化は、2000年代前半に起こったIT革命からだと言えるでしょう。それによって固定電話にメモ書きという情報伝達がパソコンや携帯電話に変わりました。また、ファックスで送られてきた書類がPDFとなり、インターネット上でやりとりできるようになりました。IT革命は産業の分野に関わらず広く起こり、それによって企業は「集積と分散」のマネジメントを強く打ち出すようになります。例えば、本社機能は人員を絞ってコンパクトに業務を行うことでヘッドクォーターとしての役割を集中させましたが、この傾向は2020年のコロナパンデミックを経て、いっそう強くなると考えられます。

感染リスクの抑制から、分散して業務を行う”テレワーク”と呼ばれる働き方が注目される一方で、自宅で仕事をすることの限界も意識され、サテライトオフィスやシェアオフィスなどのスペースが活用されるようになったのも特徴です。そうした場所にノートパソコンなどのガジェットを持参し、必要に応じてビデオミーティングなどを行えば、本社に出社する必要はないという考え方は、今後より浸透していくでしょう。 

ベトナムでのIT導入を牽引したコロナパンデミック

オフィスや商業施設向けの設計および家具・什器の販売を手がける(株)オカムラのベトナム法人、Okamura International Vietnamの料治氏は次のように語ります。

料治氏
オフィス機能の集中と分散は、全世界的な流れでもあるのですが、ベトナムにおいては初期のコロナウイルスの感染抑制に成功したこともあって、2020年12月現在すでに”テレワーク”は一般的に広くは行われていません。しかしその一方で、コロナをきっかけにITを導入する企業が増加するという、もう少し古いフェーズでの変化が進行しています。

例えば、ハノイとホーチミン市に拠点を持つ企業がそれぞれ定期的に出張で行き来していたのがビデオミーティングを導入した結果、時間的にも金銭的にも非常に大きなメリットがあることを発見し、コロナが収束した後も活用を続けるという事例などです。

また、ベトナムならではのオフィスへのニーズについて、女性の社会進出の影響が強いと料治氏は指摘します。ベトナムは東南アジアの中でも最も女性の社会進出が進んだ国の一つであり、どの業種、職種でもたくさんの女性が働いています。結婚・出産後も仕事を続けることは当然で、特に営業や管理部門では女性の能力が高く評価される傾向にあり、職場における女性の発言力は強いと言えます。   

料治氏
このことはオフィスに対するニーズにも表れています。例えば、机や棚といったオフィス家具のデザインもより洗練されたものが好まれ、椅子やテーブルの高さやサイズをひと回り小さくし、オフィス全体の色調を明るくするなど、女性の視点を意識した設計を提案することが求められます。

もう一つの特徴が昼休みの過ごし方。日本の職場では、一時間のランチ休憩を食事以外にはおしゃべりや私用などに使うことが一般的ですが、ベトナムでは仮眠をとります。

料治氏
部屋を暗くして横になる本格的なお昼寝の習慣が根付いており、それが健康に良く、仕事にも効果的だとされています。私たちもそうしたニーズに合わせて会議室の床をカーペットにしたり休憩室にソファを置くなどの設計を提案しています。

医療機器メーカー工場バックオフィスの事例

こうした傾向は製造業の工場のなかのバックオフィスも同様で、同社が手がけた医療機器メーカーの事例では、次のようなことがポイントになりました。

  • スタッフ全員が同じフロアを共有すること
  • 個人のスペースを確保するのと同時にコミュニケーションのための共有ゾーンを作る
  • 家具や什器の角を丸いものにする

この案件には、3部門で働く300人ほどのオフィスワーカーがお互いにコミュニケーションをとり、情報共有することでパフォーマンスを高めるというコンセプトがありました。そのため、基本的には固定デスクをチームごとに島型に配置する形にし、その一方でコミュニケーションのためのスペースを作ったそうです。

料治氏
会議室以外にも、共有ゾーンにパーテーションで区切られた4~5人で集まってすぐにミーティングができるスペースを数ヶ所作りました。また、四角いテーブルや椅子を配置してカフェのようにしたスペースもあります。

その職場も従業員の7割以上が女性だったそうです。

料治氏
デザインやイメージについては女性ならではのこだわりやニーズを汲み取ることが求められました。例えば妊婦さんが休憩できるスペースについての相談を受けたり、安全性確保のためにすべての家具の角を丸くしてほしいというリクエストがあったので、特注で作りました。

一般的にオフィスの設計・施工についてのスケジュールは、最初の打ち合わせからレイアウトを引いて、家具を選定し、竣工まで半年から一年未満というケースが一般的。移転などの場合は最短で3ヶ月ぐらいだそうです。

料治氏
この案件では綿密に話し合いを進め、1年ほどかかりました。椅子のサンプルも10種類ほど提示してその中から人気投票で選んでいただいたので、すべて出来上がった時にはとても喜んで下さいましたね。

長時間、座って作業する仕事でも疲れにくいコツ

椅子についてきめ細かいリクエストがあることもバックオフィスの設計での特徴だそうです。

料治氏
建材メーカーの工場バックオフィスを手がけた時も、椅子について高い優先順位で選定されていました。基本的に椅子に腰掛けて仕事をする時間が長いため、作業効率を上げるためにも疲れないデザインが必要だからです。

では、長時間座って作業をしても疲れにくい椅子とはどのようなものかというと、座面のクッションの質と多機能な調整が可能なことがポイントだそうです。椅子の座面は一番広い面積で体に当たるため、そのクッションは、血流を止めないよう膝の裏側に柔らかさ、中心は標準、外側に硬さがあると安定感があり、疲れにくいとされています。

料治氏
丈夫で長持ちすることも大切で、長期間使っているうちにすり減ってしまうようなクッションはお勧めできません。

使っている椅子が自分の体に合わないと感じたら、自前でクッションを敷き、背面のリクライニングや座面の高さを調整することも有効だそうです。また、座りっぱなしの作業は非効率だけでなく、疲労の原因にもなり、長期的には生活習慣病も誘発することから、世界的には一定時間ごとに立って仕事をするようなワークスタイルも推奨されています。

会社情報

社名 オカムラインターナショナルベトナム
OKAMURA INTERNATIONAL VIETNAM CO., LTD.
HCMCオフィス Suite 1104B 11F., Saigon Tower, 29 Le Duan
St., Dist. 1, HCMC
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JP
0966-037-603
sales_manager02@okamura.com.vn
電話
LINH
EN / VN
028-3822-6392
sales_assistant01@okamura.com.vn
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